髪の毛から発せられるSOSサインのひとつ、枝毛。
枝毛がぴょんぴょんと見える髪の毛は広がりやすい上にパサつきやすく、スタイリングも難しくなるなどトラブル髪といっても過言ではありません。
枝毛は髪のキューティクルがはがれてボロボロになった部分が縦に裂けてできたもの。大きなダメージを髪が負っている証拠でもあります。
そんな枝毛にお悩みの方は、既にできてしまった枝毛のカットと合わせて、枝毛の発生原因に深く関連しているシャンプーを見直しましょう。
目次
枝毛は髪のシグナル!なぜ枝毛ができる?
まずは枝毛はどういった髪の状態なのかをご説明していきましょう。
枝毛ができるメカニズム
髪の表面をうろこ状にキューティクルが覆うことで、外部の刺激から髪を守り、内部にある成分の流出を防いでいます。
しかし、紫外線や日々の間違ったヘアケア、あるいは洗浄力の強すぎるシャンプー、強引なブラッシングなどによってキューティクルが剥がされたりささくれてしまうと、その部分から水分や栄養が抜け出てしまいスカスカに。
そして弱く脆くなったその部分は切れやすくなって枝毛となるのです。
枝毛を助長するシャンプー
既にスカスカバリバリになっている枝毛部分をさらに悪化させるのがシャンプーです。
シャンプーは髪の毛の汚れを落として清潔にするのが目的の1つ。その洗浄成分が強すぎると、さらに髪の乾燥や傷部分を悪化させ、枝毛部分をもっとひどく枝分かれさせてしまいます。
強いシャンプーがおそろしいのはそれだけではありません。
枝毛が出来ている部分の前後5㎝程度もすでに乾燥や栄養・水分流出のダメージが及んでいるため、その周囲の状態もさらに悪化させてしまうことになります。
安価な市販品に多い強すぎる洗浄力を持つシャンプーは、確かに豊かな泡立ちとすっきりした洗い心地、そして安さが魅力です。
しかし、枝毛を進行させやすい上に頭皮や髪をバリアしている大事な皮脂まで奪って頭皮や髪の機能を低下させてしまうリスクが高いのも事実。
枝毛が気になりだしたら、お使いのシャンプーを”髪や頭皮に優しいシャンプーに見直しましょう”というSOSサインと考えるようにしましょう。
枝毛対策シャンプーの選び方
では次に、枝毛対策にどんなシャンプーを選べばよいかご説明しましょう。
洗浄力がマイルドなシャンプーを選ぶこと
枝毛がある髪の毛は、かなり弱っている状態です。
そんな枝毛のある髪に、強力な洗浄力をもったシャンプーを使えば、さらに弱らせてしまうのは当然ですね。
洗浄成分にラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸Na・ラウリル硫酸アンモニウム・ラウリル硫酸TEAなど強力な石油系のものが配合されているシャンプーは厳禁。
傷んだ髪の補修が同時に出来る優しい洗浄力の”アミノ酸系シャンプー”を選ぶようにしましょう。
髪の毛は、ケラチンというアミノ酸が集まったタンパク質で作られているため、同じアミノ酸系のものなら髪を傷めることなく洗うことができますし、ついでの補修もできます。
ただ、アミノ酸系シャンプーは洗浄力もマイルドなので、シャンプー前に丁寧にブラッシングして皮脂や汚れなど髪の表面についたものはあらかじめ落としておくとよいでしょう。
ノンシリコンシャンプーを選ぶこと
シリコン自体は悪いものではありませんし、シャンプーに配合されていることも多いのですが、シリコンを配合すると泡立ちを良くするために強い洗浄成分を配合しなければならなくなるので、できるだけノンシリコンのシャンプーを選びましょう。
またシリコンはコーティング剤なので、シリコン入りシャンプーを使うとなんとなく湯通りがなめらかになって髪に良い印象を受けますが、実際には表面を覆っているだけでダメージを受けた髪の状態はそのままです。
ということは、弱った髪の部分はなんら改善されていないため、放っておけばどんどん状態が悪化してしまうことになります。
シャンプー後に栄養や水分を補給するなど補修効果のあるインバストリートメントやアウトバストリートメントを使っても浸透力が落ちてしまうのも問題。
枝毛が気になる髪ほど、髪同士の摩擦を抑えるために効果的なシリコン入りシャンプーを選んでしまいがちですが、それはかえって逆効果になるのでシリコン無配合のシャンプーを選ぶようにしましょう。
続けるにはコスパも大事
シャンプーは毎日使うものですね。だからこそ、あまり高価すぎて量をケチってしまうようなシャンプーを選ぶよりも、続けやすい価格のアミノ酸系・ノンシリコンシャンプーを選ぶようにしましょう。
口コミが良いシャンプーを選ぼう
口コミもシャンプー選びの際の大きな目安になります。
同じように枝毛や切れ毛が多い方の使用感や、使用後の髪の変化などの意見は非常に参考になりますし、同じ髪質の方の意見ならなおさら役立つことでしょう。
口コミは冷静で客観的なものが多いため、気になる商品があったらまずは真っ先に調べてみることをお勧めします。
これらの条件を満たした枝毛対策に役立つシャンプーの情報は「カラー・パーマで痛んだ髪の毛も元気になる4つのおすすめシャンプー!」をぜひ参考にしてください。
まとめ
あちこち枝毛ができるようになったら、それは髪からの危険信号が発せられているということ。
トリートメントやオイルなどを使いつつ、普段お使いのシャンプーの成分や品質も見直して、枝毛をそれ以上作らないように心がけましょう。
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