現代人の多くが抱えているのがストレス。
仕事や家庭、友人関係や親せき関係など様々なシーンで大きなストレスを感じた後に、抜け毛が増えたり、白髪が一気に増えたりした経験がある方も少なくないはずです。
このようにストレスが髪に与える影響は甚大。
それではストレスと髪の毛の関係についてご説明します。
目次
ストレスが髪に与える悪影響
まずはストレスを感じた時に起こる体の変化と髪の毛への影響についてみていきましょう。
血行が悪くなる
脳がストレスを感じると、腎臓からストレスホルモンであるコルチゾール・アドレナリンなどのホルモンが分泌され、血管が収縮し、血行が悪くなります。
すると頭皮の毛母細胞に届けられる血液も減少し、栄養が行き届かなくなることで健やかな髪の毛が生え辛くなります。
またストレスによる緊張で頭皮が固くなることで、さらに血行が悪くなるという悪循環が起こります。
胃腸の働きが悪くなる
ストレスを感じると、脳は腸の神経系にも働きかけ、消化機能を低下させます。
気分が悪くなる、下痢や便秘になりやすくなるなど、強いスゴレスを感じた時に胃腸のトラブルが多いのはこのためです。
特に、腸の機能が衰えは問題。
必要な栄養がしっかりと体内に吸収されづらくなり、生命維持に優先順位の低い髪の毛に回される栄養もカットされてしまうようになります。
栄養が無ければ、当然、髪の毛も今までのように成長することはできません。
ヘアサイクルも乱れ、成長途中の髪の毛が抜け、新たな髪の毛が生え辛くなるなど、抜け毛・薄毛を引き起こしてしまいます。
皮脂が多くなる
ストレスを感じると多く分泌されるのが男性ホルモンです。
男性ホルモンの増加によって皮脂が過剰に分泌され、頭皮環境も悪化。
その結果、うねりのある髪や細い髪、太さにバラツキのある髪など問題のある髪が生えやすくなると同時に、既に生えている髪の毛が抜けやすくなります。
睡眠不足
ストレスで心に悩みや不安、苦しさなどを抱えていると、穏やかに眠ることが出来なくなります。
これは交感神経が活発となり、体や心を休めることができなくなるからです。
髪の毛の成長にとても重要な働きをする成長ホルモンは睡眠中に分泌されるホルモンですが、眠れない・眠りが浅いなど良質な睡眠を取れないことで分泌が衰えて、さらに髪の毛の成長を大きく阻害するようになります。
亜鉛不足になる
ストレスを感じると体内では活性酸素が多く作られます。
タンパク質と同様、髪の毛を作るために必要不可欠な亜鉛は、老化に大きく関係する活性酸素を防ぐため、そしてストレスを下げるために使われてしまい、結果的に亜鉛不足となって元気な髪の毛を作ることが出来なくなります。
メラノサイトが弱る
髪の毛を黒くするメラニン色素を作っているメラノサイトという細胞はストレスに弱いことがわかっています。
ストレスという負荷がかかることでメラノサイトが正常な働きをすることが出来なくなり、メラニン色素が作られずに白髪が増えてしまいます。
ストレスから髪の毛を守るには
このように”万病のもと”といわれるストレスは髪の毛にとっても大敵です。
そのストレスから髪の毛を守る方法をみていきましょう。
亜鉛を積極的に摂る
ストレスを感じた際に大量に消費されてしまう亜鉛は、細胞分裂を促進し元気な髪の毛を育てるためにとても重要な働きを担う成分です。
ストレスを普段から感じている方は、牡蠣や牛肉など亜鉛を多く含む食べ物を摂るようにしましょう。
かといって亜鉛の摂りすぎにも注意。
亜鉛は、一日あたり成人男子推奨量12.0mg、成人女子推奨量9.0mg程度となっています。
それ以上の量の摂取は、めまいや頭痛、発熱や嘔吐、肝臓障害などの症状が出ることがあります。
また長期にわたって亜鉛の過剰摂取を続けると、免疫力の低下や貧血などの副作用が起こることがあるので、適量を守ることが大事。
亜鉛補給にサプリメントを併用するのも一つの方法ですが、食事で摂取している量との合算量をチェックするようにしてください。
また亜鉛だけでなく、旬の野菜を積極的に食べるなど栄養バランスの取れた食事を心がけるようにしましょう。
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趣味を持つ
ストレスを感じていると、視野が狭くなり、ストレス源のことばかり考えて、さらに気が重くなるという悪循環に陥りやすくなります。
そこで、趣味を持ち、別の世界を自分の中に作って、自分の中のストレスの比重を減らようにしましょう。
うちに溜めこんだ感情を発散・解消させる機会を日常的に設けることも髪の毛にとっては大きくプラスとなります。
アクティブにスポーツやカラオケなどでマイナスの感情を発散させる方法でもいいですし、読書や手芸など他のことに集中することでストレスを穏やかに解消する方法でもよいでしょう。
体を動かせば血行不良も改善され、代謝もアップするなど一石二鳥。
なるべくストレスを感じる環境に身を置く時間を短くし、ストレス源とは無関係な場所で自分だけの時間を過ごすようにしてください。
睡眠時間をしっかり摂る
ストレスを感じているときには交感神経が優位となり、ゆっくり寝ることが難しくなります。
しかし、睡眠時間の確保と睡眠の質の改善はストレス解消に不可欠。
より良い睡眠がとれるように、寝る前にはぬるま湯にゆっくり浸かり、体の疲れをほぐしましょう。
お風呂を済ませた後、体温が下がっていくときに眠気が訪れるので、その欲求に従って寝ることも大事なポイント。
寝室はアロマや間接照明などを用いて、適温・適湿を保ち、快適な空間にすることも効果的です。
まとめ
ストレスは目に見えず、そして直接的な痛みがありません。
そのため、気付かないうちにどんどん蓄積されていることも多いので注意が必要です。
また、蓄積されたストレスの悪影響は、体の一番弱い部分や生命活動に直接かかわりのない部分から出てきます。
つまり、抜け毛や白髪、髪が細いなど髪の毛はストレスの悪影響が表れやすい非常に危険な場所なのです。
ストレスは百害あって一利なし。
しかし、このストレス社会で全くストレスを感じずに生きていくことはできません。
上手にストレスと付き合い、髪の毛への悪影響を極力減らすようにしましょう。
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