きちんとヘアケアしているつもりなのに、気が付けば毛先が茶色に。
いわゆる「髪の色抜け」は、見た目の印象を悪くする大きな要因の一つとなります。
ダメージを表す茶色い色抜け状態となった髪の毛は、枝毛や切れ毛が起こりやすくなることからも要注意。
それでは見た目を悪くする「傷んで茶色い髪の毛になる原因と対処法」についてご紹介します。
目次
髪や毛先が茶色になる原因とは?
髪の毛は、外側から表面を覆うキューティクル、内部のコルテックス、中心部のメデュラの3層構造となっています。
キューティクルは髪の毛のカバーの役割をし、外部から受ける紫外線や乾燥、摩擦などの刺激から髪の毛を守り、内部のコルテックスの栄養や水分が外に流出しないようにフタをする役割があります。
コルテックスは、ケラチンというタンパク質の集まりで髪の約90%を占める重要な部分。
この部分に細胞が密集することで髪が黒く見えるのですが、
キューティクルが剥がれて内部の成分が流出してスカスカになってしまうと、髪の毛がすけて茶色く見えるようになってしまうのです。
髪の毛が傷む原因
それでは次に髪の毛が傷む原因についてみていきましょう。
- 洗浄力の強すぎるシャンプーの使用
- シャンプーやタオルドライやブラッシング時の髪の摩擦
- 間違ったドライヤーの使用法
- 自然乾燥
- 紫外線
- 夏のプールや海でのレジャー
- パーマやカラー
などが考えられます。
これらはキューティクルを傷つけどんどん髪の内部をスカスカにしてしまう危険な習慣です。
どれも知らない間にやってしまっていることも多く、思い当たる節がある方も少なくないことでしょう。
髪の毛を茶色にしないためにはどうすればいい?
髪の毛が茶色になってしまうメカニズムと原因を知れば、あとは簡単ですね。
シャンプーをかえる
モコモコと泡立ち頭皮がすっきりするシャンプーは、いかにも「きれいに洗えた!」という実感を持てるので愛用している方も多いことでしょう。
しかし、洗浄力の強いシャンプーは頭皮にも髪の毛にとってもマイナス。
キューティクルを傷つけ、内部の成分を流出させやすくしてしまうため、マイルドで低刺激な弱酸性アミノ酸系シャンプーにすぐにかえましょう。
髪の摩擦を抑える
キューティクルは摩擦によっても傷付き、はがれやすくなってしまいます。
スタイリングやシャンプーをするときには、ツゲのクシや動物の毛を使ったブラシを使って優しく髪の毛の絡まりをほぐしてから行うようにしましょう。
また、シャンプーやトリートメントをすすぐときには髪の毛の流れに合わせて頭皮から丁寧に洗い流すようにすると擦れを抑えることができます。
さらに、タオルドライ時は、ゴシゴシと髪の毛を拭くのではなく、タオルに水分を吸収させていくように行うと、水分を含んで開いたキューティクルを傷つけることなく乾かすことが出来ます。
正しくドライヤーを使う・自然乾燥をしない
髪の毛の表面を覆うキューティクルは熱に弱い性質を持っています。
120度で水分がなくなり、150度で変質してしまうので、タオルドライ後に髪の毛を乾かすときには「素早くスピーディに距離を保って行う」を心がけましょう。
しっかりタオルドライをしておけば、それほど長くドライヤーを使って熱にさらすこともありません。
また、ドライヤーを使う前に熱に強いヘアオイルや洗い流さないトリートメントなどでカバーしておくとさらに効果的です。
ドライヤーに冷風機能があれば、熱を持った髪の毛を冷風でクールダウンさせましょう。キューティクルをきゅっと引き締め、ツヤのある髪にしてくれます。
同様にスタイリング時のヘアアイロンの使用も控えてください。
なかには、髪の毛が熱に弱いことから自然乾燥をしている方もいらっしゃいますが、それも逆効果。
キューティクルが開いて無防備な状態を長引かせるだけですし、頭皮が湿った状態が続くことで雑菌の繁殖など頭皮トラブルを起こしやすくなります。
自然乾燥は止め、タオルドライ後のドライヤーの使用を習慣づけましょう。
紫外線対策をとる
紫外線はお肌に悪いように、髪の毛にもマイナスです。
スプレー式のUVケア用品を使う、紫外線カット効果がある椿油など自然のオイルを使ってカバーするなどの対策を取るようにしましょう。
また外出するときには、日傘や帽子などをつかうのもおすすめ。
夏のレジャー時のケアを怠らない
夏のプールや海も髪の毛にダメージを与えて茶色くしてしまうおそれがあります。
プールの塩素、海の塩分、そしてダイレクトに当たる紫外線など水辺は危険がいっぱい!
夏の水のレジャー時には、しっかりと髪の毛にもUV対策を行い、髪の毛が濡れたら真水でなるべく早く洗い流し、トリートメントやオイルでカバーするなどケアを怠らないようにしましょう。
パーマやカラーを控える
薬剤を使うパーマやカラーは、健康なキューティクルやコルテックスに働きかけるので、確実に大きなダメージを与えます。
カラーリングはコルテックスを脱色する時にキューティクルを無理やり開いて髪の毛に色を付けるものですし、パーマも同様にキューティクルを開いてコルテックス内部のシスチン結合を切断して再結合させて形を作るものなので、髪の毛にとって良いものであるわけがありません。
髪の毛を傷めたくないのなら、極力パーマやカラーは避けた方がよいでしょう。
まとめ
不健康でだらしなく見せてしまう茶色い髪の毛にしてしまう原因は、日常生活や何気ない習慣の中に数多く潜んでいます。
髪の毛は死んだ細胞の集まりなので、自力で修復してくれるということは残念ながらありません。
そのため、髪の毛の傷みに気付いたら、すぐにオイルやトリートメントで髪の毛を補修・カバーし、それ以上悪化しないよう早めに手を打つことが大事です。
また、新たに生えてくる髪の毛の健康のためにも、栄養バランスの取れた食事や十分な睡眠・運動なども欠かさないようにしましょう。
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