毎日行うシャンプーに何を選ぶか?によって、頭皮や髪の状態は良くもなれば悪くもなります。
人によってシャンプーを選ぶ基準も大きく異なりますが、価格や泡立ち、強い洗浄力などでシャンプーを選ぶのは、美髪や健康的な頭皮を維持したいなら避けるべき。
なぜならこれらの特長を持つシャンプーの洗浄成分は、髪にも頭皮にも絶対にプラスにならないラウリル硫酸Naなどの高級アルコール系洗浄成分だからです。
頭皮や髪の健康・美しさを優先して選ぶなら、やっぱり髪にも頭皮にも優しいアミノ酸シャンプーがオススメ。
今回は、アミノ酸シャンプーの効果と失敗しない選び方についてご紹介していきましょう。
目次
アミノ酸シャンプーの効果1:頭皮の乾燥を防いでフケやかゆみを改善する
洗浄力の強すぎるラウリル硫酸Naなどの洗浄成分は非常に脱脂力が強いため、頭皮や髪を保護するために必要な皮脂までシャンプーをする際に奪ってしまいます。
皮脂は目の敵にされることも多いけれど、適度な皮脂があればこそ紫外線や乾燥などの外部からの刺激から頭皮や髪が守られ、肌内部の水分等も蒸発しないでいられるのです。
しかし、強力な脱脂力をもつ洗浄成分で髪や頭皮を洗ってしまうと、余分な皮脂や汚れと一緒に頭皮や髪を守るために必要な皮脂までゴッソリ除去してしまうため、頭皮が乾燥してフケやかゆみが出てしまいます。
さらに、血行も悪くなって栄養が毛根に行き届かなくなってヘアサイクルが乱れ、弱弱しい髪やうねりのある髪しか育たなくなってしまいます。
その点、マイルドな洗浄力を持つアミノ酸シャンプーなら、髪や頭皮を守るために必要な皮脂まで取り除くことなく、余計な皮脂や汚れだけを洗浄することができるため、髪や頭皮がダメージを受けることはありません。
頭皮にも適度な皮脂が残されるのでフケやかゆみなどの頭皮トラブルが起こることもなく、水分を適度に含んだ柔らかい状態をキープ。栄養も行き届き、ヘアサイクルも正常化されて、しっかりとコシとツヤのある髪が育ちやすい土壌を作ることができます。
アミノ酸シャンプーの効果2:生えてくる髪を元気にする
美しい髪を育てるには、髪の作られるベースである頭皮の状態が健康でなければなりません。
マイルドな洗浄力を持つアミノ酸シャンプーで洗うことで、頭皮が乾燥することなく潤いをキープできますし、適度なうるおいを保った頭皮は柔らかいので血行もスムーズになって隅々まで栄養が行き届きやすくなります。
その結果、十分な栄養を与えられた髪はしなやかでツヤやコシのある元気な髪になるのです。
アミノ酸シャンプーの効果3:生えてる髪にうるおいを与える
髪や頭皮と同じアミノ酸を洗浄成分としているアミノ酸シャンプーは弱酸性。そのため、生えている髪を刺激することなく表面についた汚れをマイルドな洗浄力で清浄にすることができます。
それと同時にアミノ酸シャンプーは、髪を作っているケラチンの原料と同じ「アミノ酸」なので髪を修復する効果や保湿力もある程度あるとされています。
ただ、アミノ酸シャンプーだけによる髪のケアでは不十分。傷ついたキューティクルを補修し、髪内部の水分や栄養不足をカバーすることができるトリートメントも行うことがオススメです。
アミノ酸シャンプーの効果4:薄毛や抜け毛の予防ができる
薄毛や抜け毛は、食生活や生活習慣・加齢なども関係していますが、頭皮環境の悪化もその大きな原因となります。
毛穴に余分な古い皮脂がべったりと詰まった頭皮、逆に皮脂を取りすぎてカラカラになった乾燥した頭皮では、生えている髪の毛を健やかな状態に保つことはおろか、新たに元気な髪の毛を作る力もありません。
その結果、ヘアサイクルの途中の成長期で抜けてしまう、新しい髪の毛が弱弱しく細くなる、ぺったりとしてしまうなど薄毛や抜け毛のトラブルを生むのです。
そんな状態から脱却するには、髪の毛を生み出し育てる頭皮環境の改善を真っ先に行わなければなりません。
アミノ酸シャンプーなら優しい洗浄力なので毛穴に詰まった古い皮脂や余分な皮脂を除去でき、適度な皮脂を残して洗い上げることができます。
また乾燥している頭皮では、アミノ酸の持つ保湿力によって潤いを与えつつ、適度な皮脂が維持されるようにサポートすることで、頭皮を健康な状態に回復することができます。
その結果、べたついた頭皮や乾燥が進んだ頭皮を、適度な皮脂が覆う健康な状態に戻すことによって、抜け毛や薄毛の改善・予防をすることができるのです。
アミノ酸シャンプーの特徴とデメリットについて
このように、美しい髪を作るために必要な土壌(頭皮)の健康、そして既に育っている作物(髪)の元気をサポートできるのが、アミノ酸シャンプーならではの強みです。
アミノ酸シャンプーは洗浄力が優しいので肌が敏感な方やアトピーの方、赤ちゃんでも安心して使えるのも大きなメリットといえるでしょう。
ただ、やはりアミノ酸シャンプーにもデメリットはあります。洗浄力がマイルドなので、頭皮が脂っこい人には不向きという点です。
オイリー肌質の方は、ラウリル硫酸Naなどの洗浄力の強い成分を配合したシャンプーを選ぶとよいでしょう。
ただ、その過剰な皮脂量は隠れ乾燥が原因かもしれません。
強い洗浄力を持ったシャンプーを使い続けていたために頭皮の乾燥が進行し、それを補うために過剰な皮脂分泌が行われている可能性があります。
この場合、表面はべたついているけれど内部は乾燥したままというインナードライの危険な状態なので、そのまま洗浄力が強いシャンプーを使い続けることはお勧めできません。
最初は物足りないかもしれませんが、マイルドなアミノ酸シャンプーに替え少しずつ頭皮環境を改善していくようにしましょう。
失敗しないアミノ酸シャンプーの選び方
成分表の順番をチェック!
ただ、アミノ酸シャンプーとうたった商品でも、実際にはアミノ酸成分が少量しか入っていないものも少なくありません。現状では、少しでもアミノ酸系の洗浄成分が入っていれば「アミノ酸シャンプー」と表示することが可能だからです。
そのため、まがい物の「アミノ酸シャンプー」に騙されないために、選択する際は成分表示をしっかりチェックすることが大事。
洗浄成分は含有量の多いものから順番に表示することが義務付けられているので、早い段階でアミノ酸系の洗浄成分が表示されているものを選ぶようにしましょう。
アミノ酸シャンプーを表す成分
具体的には「アミノ酸シャンプー」を表す成分はどんなものでしょうか?
代表的なのが、グリシン・アラニン・グルタミン酸・メチルタウリン・メチルアラニン・サルコシンなどのアミノ酸成分です。
これらのアミノ酸成分は脂肪酸とプラスして表示されているので、成分名を見てみるとよいでしょう。アミノ酸系の洗浄成分としてよく使われているのが以下にご紹介する成分です。
■ココイル(ヤシ油)~
- ココイルグリシン~・・・ココイルとグリシン(アミノ酸)で構成される界面活性剤
- ココイルアラニン~・・・ココイルとアラニン(アミノ酸)で構成される界面活性剤
- ココイルグルタミン酸~・・・ココイルとグルタミン酸(アミノ酸)で構成される界面活性剤
- ココイルメチルタウリン~・・・ココイルとタウリン(アミノ酸)構成される界面活性剤
■ラウロイル(ラウリン酸)
- ラウロイルグルタミン酸~・・・ラウロイルとグルタミン酸(アミノ酸)で構成されている界面活性剤
- ラウロイルメチルアラニン~・・・ラウロイルとアラニン(アミノ酸)で構成される界面活性剤
- ラウロイルサルコシン~・・・ラウロイルとサルコシン(グリシンの合成および分解における中間体および副生成物)で構成される界面活性剤
これらの成分表示があるものを選ぶようにしましょう。
また、アミノ酸系洗浄成分ではありませんが、ベタイン系の洗浄成分も頭皮や髪に優しい性質を持っているのでおすすめです。
まとめ
シャンプーの質を決める洗浄成分に何が使われているかは、あなたの髪や頭皮の状態を大きく左右する大きな問題です。
健やかな髪や頭皮を作るには、やはり優しいアミノ酸シャンプーがオススメ。
髪や頭皮のことを真剣に考えるなら、毎日使うシャンプーを購入する際は配合されている洗浄成分を決して軽視せず、しっかりとチェックして選ぶようにしましょう。
また、髪のダメージが酷い方はこちら『痛んだ髪の毛も元気になるおすすめシャンプー』もぜひ参考にしてくださいね。
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