今は利用者が激減したリンスですが、そもそもリンスっていったい何?と言う方に、わかりやすくリンスの効果や目的、その注意点についてご紹介いたします。
目次
リンスの効果と目的とは?
知名度は高いけれども今では実際に使っている方も少ないリンス。まずはリンスの目的と効果、利用者の減少の理由についてみていきましょう。
リンスの目的と効果
リンスの目的は、髪の指通りやツヤをだすこと。
そのために髪の表面を油分でコーティングし、滑らかにするものです。また髪の水分の蒸発を防ぐ役割・効果もあります。
髪にあるダメージを補修する効果はなく、とりあえず表面を覆うことでパサつきやごわつきを抑えて、しなやかな髪に仕上がるようにするためのものです。
リンスの利用者が減ってきたワケ
近年、リンスの需要が減ってきた理由として、シャンプーのクオリティの変化とトリートメントの登場が大きく関係しています。
かつてシャンプーは石けんに近い洗浄力の強いアルカリ性のものが多く、髪に付着することでキューティクルが開いて髪がガサガサ・ぼさぼさになりやすくなっていました。
それを抑えるためにシャンプー後にリンスを使うことで中和し、開いたキューティクルを整え、乾いた後の髪の仕上がりが良くなるようにしていたのです。
しかし、どんどんシャンプーのクオリティが高くなり、仕上がりを整えるためのリンスの必要性があまり感じられなくなっていきました。
また、髪の内部まで成分を浸透させて傷んだ髪を補修する働きのあるトリートメントが登場して人気を集めるようになったことで、わざわざ髪の表面を覆うだけのリンスを選ぶ人も減少していったのです。
リンスの成分は髪に悪い?
主に髪を美しく滑らかにするためのリンスですが、利用者が減ってきたワケとして、上記のほかにももう一つ、リンスの成分の危険性が注目されるようになったことも挙げられます。
コーティング剤は危険
指通りやツヤをだすためのリンスには、コーティング剤として主成分にシリコンが含まれている製品が数多くあります。
シリコンは髪に滑らかさやツヤをだすために非常に有効な成分なのですが、
残留性が高い成分なので髪に付着した後に皮脂や汚れなどと一緒に残りやすく、そこから細菌の繁殖などを引き起こし皮膚トラブルを起こしやすいというデメリットがあります。
また頭皮に付着することで毛穴のつまりの原因となり、ヘアサイクルを乱し、抜け毛や薄毛の原因となる危険性も指摘されています。
陽イオン界面活性剤は危険
またリンスに多く含まれる陽イオン界面活性剤も要注意。コーティング作用・殺菌作用のある陽イオン界面活性剤は、タンパク質変性作用もあるといわれています。
ケラチン(タンパク質)が主成分の髪にとって、その成分を脅かす作用がある成分は決して髪にプラスになるとはいえません。
リンスは不要?
このように、髪や頭皮にマイナスとなるコーティング剤や陽イオン界面活性剤を主成分として配合したリンスは、使うことで得られるメリットに比べ、使うことで受けるデメリットやリスクが高いといわざるをえません。
また、今では、ダメージを受けた髪を補修する役割もあるトリートメントの登場で、髪の指通りを良くしてツヤを出しつつ、髪の内部の成分の流出を防いで外からのダメージ(乾燥・汚れ・紫外線など)も防ぐために髪表面をコーティングするのに、あえてリスクのあるリンスを選ぶ必要もなくなりました。
つまり、リンスは不要といっても過言ではありません。
しかし、「昔からシャンプーのあとはリンスって決まっているの!」という方がいらっしゃるならば、以下の注意点だけはしっかり気をつけて使うようにしてください。
- 毛先や髪の真ん中部分につけて、根元には付けないようにする
- 髪の毛だけにつけ、しっかりと洗い流す
この2点だけはしっかり守って使いましょう。
まとめ
今では使う方も少なくなったリンス。成分を見ると使うのが怖くなったという方も多いことでしょう。
しかし、髪の毛に使ったあとにすぐに洗い流せて時短ではありますし、価格も手ごろでリーズナブルというメリットも確かにあります。
つまり、大事なことは、利用する方の目的やニーズや好みに合わせて選び、正しい使用方法さえ守るようにすることなのです。
美しい髪や健康な頭皮を維持するために、どのアイテムを選ぶべきか慎重に考えて選択するようにしてください。
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