美しい髪の毛を作り育てるためには、髪の毛の畑である頭皮の環境を整えることが重要であることはすでに多くの方がご存知ですね。
しかし、毎日行うシャンプーの方法が間違っているために、頭皮に良かれと思ってしていることが逆効果になってしまっていることも少なくありません。
また、髪の毛を傷つけ、キューティクルを剥がし、さらにパサパサ髪を増やしてしまっていることもあるのです。
美しい髪作りは正しいシャンプーから。普段、何気なく行っているシャンプーの正しいやり方を今回はご紹介していきますね。
目次
入浴前にはブラッシング
「今日も疲れた、お風呂に入ろう」と脱いでそのまま浴室に入っていませんか?
その前に、頭皮や髪の毛にとって非常に大事なワンステップがあります。それがブラッシングです。
ブラッシングのやり方
スタイリング剤が付いていたり、ホコリや汚れがついた髪の毛を入浴前に丁寧にブラッシングしておきましょう。
このブラッシングをするだけで髪の毛の表面についた汚れをあらかた取り除くことが出来ますし、髪の毛同士の絡まりやもつれを直してシャンプーの泡立ちを良くする効果もあります。
ブラッシングをするときには、まず絡まりやすい毛先から。
目の粗いブラシで優しくざっくりと毛先をブラッシングしていきます。
毛先がほぐれたら、真ん中あたり、それから髪の毛の根元や頭皮などをブラッシングしていきましょう。
ブラシの選び方
シャンプー前のブラッシングは非常に大事なひと手間ですが、その際に使うブラシの質についても注意が必要です。
絡まりやすい髪の毛に、静電気を起こしてさらに絡まりやすくしてしまうようなプラスチックやポリエステル製ではなく、つげ等の木製のものや豚毛や猪毛などの獣毛がオススメ。
また使ったブラシは髪の毛や頭皮の一日の汚れが付着しているので、そのまま放置しておくと不衛生な状態になってしまいます。
こまめに洗い、お手入れをするようにしましょう。
シャンプー前には予洗い
髪の毛もブラッシングしたからすぐにシャンプー!というのも間違い。
まずは髪の毛や頭皮を予洗いでしっかり濡らしておきましょう。
予洗いが必要なワケ
予洗いといっても、シャンプーは使いません。
ただぬるめのお湯を使って頭皮や髪の毛をしっかり濡らすだけです。
これを行うと、シャンプーが泡立ちやすくなじみやすくなるだけでなく、髪の毛や頭皮についた汚れを取り除くことができます。
また、毛穴を開かせ、毛穴に詰まった皮脂汚れ等も落としやすくなるのです。
予洗いのやり方
シャワーを使って、しっかり髪の毛と頭皮にお湯をかけます。
その際、指の腹を使って揉むように洗っておくとさらに効果的。
熱すぎるお湯の温度は頭皮に負担を掛けるので、38度前後のぬるま湯で行いましょう。
正しいシャンプーのやり方
ブラッシング・予洗いの次に行うのがシャンプーです。
その方法もちょっと工夫することが必要です。
シャンプーを泡立てる
シャンプー液をそのまま頭皮に擦りつけて行うのはNGです。
頭皮には刺激が強すぎますし、すすぎが十分に行われずに頭皮に付着したままになってしまうおそれもあります。
それを防ぐために、手のひらにシャンプー液を取り、軽く泡立ててから使うようにしましょう。
十分に泡だったら、その泡を髪の毛を分けながら頭皮に分散してつけていきます。
泡だけではちゃんと泡立たないのでは?と心配になるかもしれませんが、その前にブラッシングや予洗いで十分泡立ちやすい環境を作ってあるから大丈夫!
生え際→頭頂部へ洗い上げる
泡だったシャンプーを頭皮につけたら、額やうなじなど生え際部分から頭皮を指で優しく揉みあげるようにマッサージしながら頭頂部に向かって洗いましょう。
ガシガシと強くこするのではなく、指の腹で軽く皮膚を刺激しながら細かく動かすのがポイントです。
ストレスや緊張で頭皮が固くなっていると感じたら、より念入りに優しくマッサージしておくと血行促進効果もアップ。
適量を守る
髪の毛や頭皮をきれいにしたいという思いから、ついついやってしまいがちなのが、指定されたシャンプーの量よりも多く使ってしまう失敗です。
シャンプー液の量を多くしたからといってきれいに洗いあげられるわけではありません。
たくさん泡立てばしっかり洗えていると錯覚してしまいますが、かえって頭皮に負担をかけ、髪の毛や頭皮へのすすぎ残しのリスクを増やしてしまっているのです。
それよりも、適量を守り、しっかり事前に泡立てて、必要な量で丁寧に洗い上げたほうが、髪の毛や頭皮の健康を維持することができます。
最初に使用するシャンプーの適量を調べ、それ以上使わないようにしましょう。
しっかりすすぐ
頭皮や髪の毛をシャンプーの泡で優しくマッサージしながら洗い上げたら、次はすすぎです。
目安は洗い時間の3倍
シャンプーを洗い流すとき、すすいだお湯に泡が混じっていなければそれで終了としてしまう方も多いのですが、それでは少なすぎます。
しっかりとシャワーを髪の毛の根元や頭皮に当て、お湯を含ませて、シャンプーが残らないよう丁寧にすすぎましょう。
上からだけでなく、側頭部や後頭部、襟足などにもお湯をあてて指でほぐしながら洗うのがポイントです。
目安としては洗った時間の3倍を考え、「すすぎすぎかな?」と思うくらいがベスト。
その際、お湯の温度も38度前後のぬるま湯、そして強すぎるシャワー圧は頭皮には刺激が強すぎるので
シャンプーが残ると?
すすぎをおろそかにしたせいで起こりうるトラブルとして、まず頭皮の炎症や吹き出物の発生などの頭皮トラブルがあげられます。
次に、残ったシャンプーを栄養として雑菌が繁殖し、毛穴を塞ぎ、健やかな髪の毛の成長を阻害し抜け毛を増やすだけでなく、悪臭のもとにもなります。
抜け毛が多い方は、シャンプーの際に抜け毛を気にして、洗いやすすぎをしっかりできないことも多いのですが、それがかえって髪の毛や頭皮に悪影響を及ぼすので、しっかり行うようにしましょう。
まとめ
髪の毛や頭皮の健康を維持する正しいシャンプーは、入浴前のブラッシングから始まっています。
面倒だなと思わず、毎日繰り返し行うことで、徐々に髪の毛や頭皮に変化が表れてくることでしょう。
美しい髪の毛作りには正しいシャンプーの仕方は必要不可欠。ぜひ、今日から実践し、健やかな頭皮や髪の毛を育てていきましょう。
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